塗り薬を選ぶ際に、薬の成分だけでなく、
どのタイプにするか悩みますよね。。。
軟膏がいいのかなー
クリームかなー
って。
でも、軟膏とかクリームって何が違うの??
一言でいえば
基剤が違います。
※基剤は簡単にいうと薬とかを”何”に溶かすのか?でいう”何”の部分です。
そこで今日は、基剤の違いをご説明します。
”基剤”に関しては下記のブログもご参照下さい。
基剤による違い
基剤が異なると何が違うかというと、皮膚を守る力や効果が続く時間、皮膚の刺激性、べたつき、伸びの良さなどが変わってきます。
使っている方はなんとなく分かると思いますが、
べたつきのあるものって、すごく効果がありそうですよね。水もはじくし。
まさにそれなんです。
というのも、
べたつく➡水をはじく➡汗や水で流れない➡皮膚を守る、効果が持続する
水っぽい➡汗や水で流れてしまう➡べたつくものより効果が短い
水っぽい➡皮膚に浸透する➡刺激性がありぐじゅぐじゅしたところに使いにくい
というような原理になります。
ですので、基剤がなんとなく分かれば、そこからどう違うのか考えることができます。
このことを知っていれば十分だと思います。
w/o型(ウォータ・イン・オイル型:油に水を溶かしている形式)
o/w型(オイル・イン・ウォータ型:水に油を溶かしている形式)
なんてのもありますが、
w/o型とo/w型だとどっちが効果が長く続きそうだ?とかは
先ほどの原理を考えれば見えてくると思います。
軟膏
恐らくこちらはすぐに皆さん想像がつくと思いますが、すごくベタベタしたやつです。
なにでできているかと一言でいえば油ですね。水と混ざることがないですね。
軟膏の代表格であるワセリンですが、手に塗った後に水で手を洗うと分かりますが、水をはじきます。
クリーム
クリームは水と油を界面活性剤(食器洗剤みたいなイメージ)混ぜて作ったものです。
軟膏に水を加えたイメージですね。そのため、軟膏より伸びがいいですね。
ミルク
ミルクはクリームと同じく水と油を混ぜていますが、水の量が増えています。
そのためクリームよりさらに伸びやすくなっています。
ローション
ローションは大半が水やアルコールで出てきていると思っていただいた大丈夫です。手に乗せると、指の隙間から落ちていきそうですよね。
伸びはいいのですが、如何せんこぼれたりして大変ですよね。
まとめ
軟膏、クリーム、ミルク、ローションといった基剤の違いがご理解いただけたら、それぞれの特徴もすぐわかると思います。
【べたつき・伸びにくさ】(※伸びやすさは反対)
軟膏 > クリーム > ミルク > ローション
【効果持続時間・汗や水に流れにくさ】
軟膏 > クリーム > ミルク > ローション
【皮膚への刺激性の大きさ】(※軟膏はぐじゅぐじゅしたところでも使いえます)
軟膏 < クリーム < ミルク < ローション
あと最後は個人の好みになるかと思います。
違いを理解したうえで、よい選択をしていきましょう。