子供が体調は常に気になりますよね。
特に言葉を話せない子供は体調が悪いか親が確認しないと分からないです。
子供が泣いてたら、親としては
お腹空いたのかな?
眠いのかな?
・・・もしかして体調悪いのかな?
って、感じですね。
前は風邪と市販薬について書きました(下記ブログ)が、今回は熱とそれに伴う症状について書きたいと思います。
子供はよく熱を出す
子供はもともと平熱が高めになっていますが、それでも熱をよく出しますよね。本当しょっちゅうです。
そもそも熱が出ることって悪いことなんでしょうか?
(共働き家庭にとってはとても困ることはでありますが・・・)
いえ、熱はとても大事な反応です。
体にウイルスや細菌が入ったときに、それらの外敵と体が戦っている反応で熱が出るんです。いわゆる免疫というやつです。
ですので、熱が少し出たからといってすぐに解熱剤を飲ませるのはあまり賢明とは言えません。もちろん、状況によりけりですが。。
ではどういうタイミングで解熱剤を使うのがいいのか。
解熱剤を使うタイミング
基本的に熱が何度あるから、というより子供の様子見ながらになると思います。
もちろん熱の目安もありますが。。
解熱剤を使う目安
・熱が38.5℃以上(必ずしもそうではない)
・子供があまり元気ない
・食事や水分があまりとれていない
・トイレにあまり行ってない(脱水とかになればもう救急でいいと思います)
逆に上記に該当しなければ、無理に使う必要はないと思います。
解熱剤を使う目的は、あくまでも一時的に熱を下げて楽にすることです。
というのも、結局治すのは薬ではなく自身の体となります。薬は体を手助けてくれるだけです。
タイミングとは異なりますが、病院や薬局でもらった解熱剤を数ヶ月してから使う場合は、効果がいまいちになっていることがありますのでご注意ください。
というのも、子供の薬は体重で換算されているので、子供のように成長が早く体重が増えてくると、その子にとって量が少ないということもありますので。
熱に伴う発疹や震えが出た場合
熱に関連する発疹
医療機関受診お願いします。
熱に関連する発疹といえば、
麻疹、風疹(3日ばしか)、突発性発疹、手足口病、リンゴ病、溶連菌感染症、水ぼうそう
あたりになるかと思います。
特としては
麻疹と風疹:熱とほぼ同時期に発疹が出てくる⇒対症療法
突発性発疹:熱が下がってから発疹が出てくる⇒特にやることない
手足口病: 夏頃、手、足、口の中に発疹がでる(熱は少ない)⇒対症療法
リンゴ病:顔(ほっぺ)に特有の発疹⇒対症療法
溶連菌感染症:喉に炎症(痛み)が起きる⇒抗生剤
水ぼうそう:発疹後、水泡(水ぶくれ)ができる⇒抗ウイルス薬
※医療機関できちんと診断してもらってください
※対症療法とは、あくまでも出ている症状に対応する治療を行い、体が頑張って治すのを待ちます。
対症療法しかない病気があるとはいえ、きちんと医療機関の受診をお願いします。
熱に関連する震え
熱性けいれんが最も疑われるかと思います。
熱性けいれんはウイルスや細菌が起こすというより、熱が上がったことによって起こるけいれんとなります。
メカニズムは定かではないですが、脳や神経が熱によってうまく制御ができなくなるとか。
特徴としては
・高熱
・意識消失
・2~3分程で自然におさまる
・左右対称
けいれん時の対処法としては、
①まず親御さんが落ち着くこと、、いやビックリはします。ちゃんと観察できるようにしてください
②可能であれば横向きにしてあげる(嘔吐とかで気道がふさがらないようにしないと危ないので)
③5分以上も続く場合は救急車になるかと思います。もしくは、治まってもすぐにけいれんが起きたりする場合。
※てんかんでもそうですが、けいれんしている人の口にタオルなどを無理に入れないようにしてください。これも窒息に繋がる可能性があります。
もちろん症状が治まったら子供をきちんと医療機関に連れていきましょう。
というのも、てんかんといったけいれんを起こす病気ではなく、きちんとそれが熱性けいれんであるか判断する必要があるからです。
てんかんと熱性けいれんでは治療方針が異なります。
熱性けいれんに使われる薬:ダイアップ(てんかんのけいれんにも使われます)
上記のように薬も違えば、その薬の使い方も異なってきます。
最初はびっくりするかもしれませんが、落ち着いて対処すれば大丈夫です!
まとめ
・子供はすぐに熱を出す
・解熱剤は熱が何℃出ているかより、子供の状態で判断
・子供の解熱剤はあくまでも一時的に熱を下げて楽にする
・熱に伴う発疹がでたら医療機関へ
・けいれんが出たらきちんと観察できるように親御さんが落ち着く
・けいれん時の対応をしっかりする